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執筆者の写真MELC 英語教室

高校ってどうやって選ぶの?

昨年の夏ごろ、進学先に悩む中3生とお話をしたことがあります。

「高校は義務教育ではないので、行先は自分で決めなきゃいけないんだよ。」

当時とても悩んでいたのですが、その生徒さんはしっかりと自分の進学先を決めて、無事行きたい私立高校に合格することができました。


また、昨日も合格発表のお知らせに来てくれた中3生がいました。前期選抜で公立高校に合格したのですが、自分のやりたい部活動、将来やってみたい仕事、高校での抱負などを作文として提出するために、教室でも前期選抜に向かって数か月間サポートした結果、無事合格することができました。


でも、本当に高校ってどうやって選べばいいのか、難しいですよね。そこで、こちらに少しヒントになればと思い、中信地区にある高校について紹介します。


【最近は私立高校を第1志望にする人が増えている】


① 都市大付属高校 https://www.tcu-shiojiri.ed.jp/

最近では、私立高校の授業料が助成されるようになったこともあり、私立高校の人気が高まってきました。特に、中信地区では都市大付属塩尻高校が進学実績の上昇、関連大学である都市大学へ進学しやすいこともあり、人気になっています。昨年は東北大学、一昨年は名古屋大学にも現役で合格者を輩出しました。中信地区では一番人気の私立高校です。


② 松商学園 https://www.matsusho-h.ed.jp/

松商学園の地元での人気は根強く、大学進学率が高くて商学部など資格を取れる学部があることで人気になっています。また大学での提携先が豊富で、例えば商学部で成績が優秀な方は、明治大学商学科や信州大学経法学部への推薦入試を受けやすい等の手堅い実績があります。


③ 松本国際高校 https://m-kokusai.ac.jp/

松本国際高校といえばサッカーや野球、陸上といったイメージかも知れませんが、松国の最も特徴的な学科といえばIB(インターナショナルバカロレア)コースです。IBコースは、簡単に言うと、IBコースの卒業資格を活用して、海外の大学にも行けるコースです。また大学入試の帰国子女枠などと類似しており、IB枠を使って大学入試に挑むこともできます。メルクの卒業生も、今年IBコースを卒業する学生が東京学芸大学への進学が決まっています。


④ 第一高校 https://www.matsumoto1-h.ed.jp/

バレーダンサーやプロ野球選手など、一芸に秀でる卒業生がいることでも有名な第一高校です。第一高校の先生方は、長年高校教育に携わっている方が多く、進路指導に対しても親身になって相談に乗ってくれます。また早くから進路指導をする傾向があり、生徒の特長を捉えて、その後の進路選択にアドバイスをくれる高校として定評があります。提携している塾から講師を招き学校で季節講習を行うなど、私立ならではと言えます。


【公立上位4校に本当は行きたいと思っている中学生は多い】


① 最高峰を目指す人は深志高校へ https://www.fukashi-hs.ed.jp/

昨年度、深志高校の志願倍率が0.99と1倍を割れました。しかし、コロナ禍で休校措置が多かったこと、また教科書改訂により中学で要求される学習が難しくなったことも影響して、深志を敬遠したと考えられます。  深志高校では昨年度、東京大学に1名、京都大学に5名、医学部医学科に14名、東北大学に9名が現役で合格しております。やはり学問の最高峰を目指す方は、深志高校を目指すべきといえるでしょう。


② 人気が高い公立高校の前期選抜 県ヶ丘高校 https://kenryo.ed.jp/

前期選抜の中で特に特徴的なのは、県ヶ丘高校探求科と、松本工業高校の電子工業学科です。県ヶ丘高校の探求科を志望する中学生の中には、後期選抜前に受験を終えてしまいたいという方もいるでしょう。探求科という特別なプログラムの中で、海外研修や研究発表など特色的な学びに取り組みたいと思っている方には向いています。


松本工業高校 https://www.nagano-c.ed.jp/matuko/

松本工業高校の電子工業学科の倍率が、近年高い傾向にあります。職能に直結していることが学べるため、就職、進学どちらを選択する上でも良いと言えるでしょう。実際のところ工業高校に入ってみると、レポートを書かなくてはならない課題が多く、普通科高校よりも目的意識をもって能動的に学ぶことが求められています。


③ 少子化の流れで倍率が割れる高校もある 

学力格差が顕著になっている中、中間層の普通科高校に対するニーズが減ってきており、特色のある学校や私立に流れている傾向があります。また高校の立地、特色、通いやすさなどの理由から、再編の流れでなくなっていく高校もあります。



【通信制高校を選ぶ中学生が増えている?】

自分のやりたいことや実現したい夢があるので、通信制高校に通いながら自らの夢を実現させるために、最初から通信制高校を選ぶ中学生も最近は増えてきました。

当教室にも現役通信制高校生がいます。卒業生の中にも、プログラミングを専門に勉強しながらN高校(https://nnn.ed.jp/)という全国的にも有名な通信制高校に通っていた生徒、YouTuberとして活動しながら通信制高校に通っている方もいます。また、日本の高校卒業資格を取るために通信制高校に籍を置いたままで、海外の高校に留学へ出かけるケースもあります。その他、体調と相談しながら無理なく高校卒業資格を取りたい方には、通信制高校が向いている場合もあります。


【迷っていたら、早めに学校見学へ】

自分に合った進学先を決めることはとても重要です。「こんなはずじゃなかった」「自分の行きたい高校じゃなかった」、そんな言葉を聞きたい親はどこにもいません。

行きたい学校に行くためには、あらゆる要因を考える必要があります。


学力、将来の目標、友達関係、制服、立地、健康状態、授業料等、それぞれの子供たちの事情に合わせて、中学の早い段階からご家庭で話し合っておくのもいいでしょう。


高校では、文化祭や公開授業のイベントなどが徐々に戻ってきています。上に高校に通っている兄弟がいない、地域の高校についてよく分からない、そんなご家庭ではまず学校見学に行ってみるといいでしょう。また、高校生のお子さんがいる保護者の方から情報を得る、学校懇談の場で担任の先生に相談してみる等も良いと思います。


また、子供が普段から何を望んでいるのか、よく耳を傾けて、子供自身が自らの進路について意見を持てるように、常日頃から子供目線で一緒に話してみるのも良いです。


【最後に】

私自身は、我が子の進路選択において良いアドバイスをできたかと言えば、そうとも言えません。特に上の子に対しては、初めての経験ばかりで親自身もゆとりがなかったと思います。英語教室に通っている子供たちに関しては、英語を活用して進路を選んだ卒業生が多く、「この仕事をしていて良かったな」と充実感を感じる場面が毎年あります。


幼児や小学生の親御さんは、まだまだ先の事のように聞こえるかもしれませんが、子供が大きくなるのはあっという間です。今の子育てを楽しみながらも、子供たちが幸せな進路選択をできるように、一緒にサポートしていきたいですね。(林)


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